児童生徒によるいじめ防止動画を作成する取り組み

いじめを防ぐためには,教職員から児童生徒へ注意を呼びかけるだけでなく,児童生徒自身がいじめについて考え,行動することも大切です。
その方法の一つとして,生徒会や有志の集まりで「いじめ防止動画」を作成する取り組みがあります。
動画の内容や伝え方を考える過程そのものが,いじめについて学び,自分たちの学校生活を見つめ直す機会になります。
三重県の「いじめ防止動画コンテスト」
三重県教育委員会による「いじめ防止動画コンテスト 応募動画」のホームページでは,県内の児童生徒が作成したいじめ防止動画を公開しています。
動画を作成したのは,各学校で有志として集まった児童生徒です。「誰に,どのようなメッセージを伝えるのか」を自分たちで考え,動画として表現しています。
小学校,中学校,高等学校から幅広く作品が集まっており,いじめられている人への声かけ,周囲で見ている人にできることなど,伝え方は学校によって異なります。
多くの作品が公開されているため,動画を視聴して感想を話し合ったり,自校で動画を作成する際の参考にしたりすることもできます。
大津市における「いじめ撲滅ムービー」
大津市における「小・中学校でのいじめ対策の取組の紹介」では,生徒会が「いじめ撲滅ムービー」を作成している事例が紹介されています。
作成した動画は文化祭で上映され,全校生徒がいじめについて考える機会となりました。さらに,動画を見た後には,全校生徒が人権標語を作成し,いじめを許さない学校風土づくりにつなげています。
大津市では,6月と10月のいじめ防止啓発月間を中心に,児童会や生徒会などによる子ども主体の取り組みを進めているようです。
教育委員会も,活動に必要な消耗品の購入や,学校間での実践交流などを通して支援しています。
まとめ
いじめ防止動画の作成は,児童生徒が自分たちの学校について考え,自分たちの言葉でメッセージを発信できる取り組みです。
三重県の動画コンテストや大津市の実践からも,児童生徒が主体となって取り組むさまざまな方法があることが分かります。
児童生徒が考えた言葉や表現には,大人からの呼びかけとは異なる力があります。
動画作成をきっかけとして,いじめを許さず,困ったときに助けを求められる学校づくりにつなげていくことが大切です。
