ピンクシャツデーとは|いじめ反対の意思表示を示す取り組み

ピンクシャツデーは、ピンク色の服や小物を身につけることで、いじめに反対する意思を示す取り組みです。
シンプルで視覚的にも分かりやすい取り組みであり、子どもから大人まで一緒に取り組めることが大きな特徴です。
現在では、学校だけでなく、行政、企業、地域団体などにも活動が広がっています。
ピンクシャツデーとは
ピンクシャツデーは、カナダで始まったいじめ反対活動です。
ピンク色のシャツを着て登校した生徒が、周囲からからかわれ、いじめを受けました。それを知った上級生2人がピンク色のシャツを用意し、ほかの生徒にも一緒に着るよう呼びかけました。
翌日、多くの生徒がピンク色の服や小物を身につけて登校し、いじめに反対する意思を示しました。この行動が広まり、毎年2月の最終水曜日がピンクシャツデーと呼ばれるようになりました。
参考:日本ピンクシャツデー「ピンクシャツデー運動のはじまり」
ピンクシャツデーに期待される効果
ピンクシャツデーは,視覚的にも分かりやすいいじめ反対運動を通し,いじめが発生しにくい雰囲気づくりをするということが目的の一つです。
いじめ防止のためには,学校風土を改善することが重要だと言われています。
ピンクシャツによるいじめ防止のシグナルを送ることで,いじめを許さない学校の雰囲気づくりにつながるというわけですね。
日本ピンクシャツデーによる取り組み

「日本ピンクシャツデー」のホームページでは,ピンクシャツデーの実践例や期待される効果などが紹介されています。
日本ピンクシャツデーは,ピンクシャツデー運動の創始者であるトラヴィス・プライス氏の協力のもと,ピンクシャツデーキャンペーンの普及活動に取り組んでいるそうです。
日本ピンクシャツデーによれば,これまで新聞やニュースなどのメディア,道徳の教科書などでもピンクシャツデーについて紹介がされているようです。
「ピンクシャツデー、賛同者の声 & みんなのアクション」のページでは,実際の活動や参加団体についても多くまとめられています。
全国のYMCAによる取り組み
日本YMCA同盟では、毎年2月の最終水曜日を中心に、全国各地でピンクシャツデーに取り組んでいるとのことです。日本YMCAの「ピンクシャツデー」のページにて詳しく紹介されています。
教職員や子どもたちがピンク色の服や小物を身につけるだけでなく、いじめについて考える授業や講演会、ポスターの作成、絵本の展示なども行われています。
例えば、富山YMCAでは、小学生が自分でチラシを作成し、地域の人に活動を知らせました。京都YMCAでは、子どもたちが作成したいじめ防止ポスターの展示や、絵本を活用した取り組みが行われています。
また、横浜YMCAでは、企業や団体と協力し、公共施設のライトアップやイベントを実施しています。ピンク色の服を着るだけでなく、地域全体でいじめについて考える活動へと発展していることが分かります。
学校ではどのように取り組めるか
学校でも、ピンク色の服や小物を身につけるだけでなく、さまざまな活動と組み合わせることができます。
例えば、次のような取り組みが考えられます。
- 教職員もしくは生徒会が校内放送で活動の意味を説明する
- ピンク色のシャツ型カードにメッセージを書く
- いじめ防止ポスターや標語を作成する
- いじめを見かけたときにできることを話し合う
- 学校の相談窓口や相談方法を紹介する
児童生徒と教職員が協力して活動の内容を考え、呼びかけを行うことで、自分たちの学校の問題としていじめについて考える機会になります。
ピンクシャツデーを学校のいじめ防止プログラムに位置づけ,毎年の恒例行事とすることも推奨されます。
まとめ
ピンクシャツデーは、服装や持ち物の色を通して、いじめ反対の意思を分かりやすく示す取り組みです。
分かりやすいピンク色の衣服を身につけることで、いじめを許さない人が周囲にいることや、助けを求めてもよいことを伝えられます。
何より大切なのは、ピンク色を身につけること自体ではなく、それをきっかけとして、いじめを許さない学校の雰囲気を作ることです。
いじめを見かけたときに何ができるのか、困ったときに誰へ相談できるのかを、学校全体で考えるきっかけにもなればと思います。
