いじめの相談先について

いじめ相談

いじめは、誰にとってもつらく、苦しい経験です。また、心身の健康を大きく損なう深刻な問題でもあります。

一人で悩まず、信頼できる人に相談することが、解決への第一歩となります。

しかし、「どこに相談すればいいかわからない」と悩む人は少なくありません。

そこで私がおすすめしたいのは学校の「いじめ対策組織」に相談することです。

今回は、学校の誰にどのように相談すればいいかという具体的な方法を紹介します。また、学校以外に相談したい場合のいじめの相談先も紹介します。

大人に相談したことで、いじめが解決できたケースもたくさんあります。決して一人で抱え込む必要はありません。

目次

学校のいじめ対策組織に相談する

学校には、法律によって、「いじめの防止対策のための組織(学校いじめ対策組織)」が設置されています。

学校いじめ対策組織は、いじめを素早く解決し、生徒をいじめから守り通すための組織です。

具体的に誰に相談すれば良いか

学校のいじめ対策組織の主な中心的メンバーとしては、校長先生、教頭先生、生徒指導担当の先生などが考えられます。

そういった、いじめ対策の中心となる先生は、比較的に信頼もできるかと思いますので、相談先としてはおすすめです。

学校には、たくさんの先生がいます。
担任、学年主任だけでなく、いじめ対策に詳しい先生に助けてもらいましょう。

どのように相談するか

相談したい先生を決めたら、休み時間などに職員室に行って、話を聞いてもらうのが一番良いと思います。

うまく話せる自信がない場合は、ノートやプリントなどに、されたことをメモしておきましょう。

いつ・どこで・誰に・何をされたかをしっかりメモしておき、それを渡すと、先生としても分かりやすいでしょう。

また、大事な点として、「いじめを受けた」と断言することが重要です。

いじめではなく、ちょっとしたけんかや悪ふざけと判断されてしまうと、正確な対応をしてくれない場合もあります。

いじめを受けたと断言し、他の先生にも報告してもらって、学校いじめ対策組織による組織的な対応をしてもらうようにしましょう。

相手に何かされて、自分がいやな思いをしたなら、それは「いじめ」です。先生にいじめだとキッパリと伝えましょう。

担任の先生には相談すべきか

担任の先生は身近な存在なので、相談しやすいという人もいるかもしれません。

たしかに、担任の先生に相談して、そこから他の先生に連絡してもらうのも一つの手だと思います。

しかし、担任の先生の中には、一人で解決しようとしてしまう先生がいることもあります。担任の先生が大したことないと判断してしまい、形だけの謝罪会をして終わらせてしまうこともあります。

そのため、担任の先生に相談する場合は、先生たちの間で情報共有が行われ、学校いじめ対策組織による組織的対応が行われているかどうかをしっかりと確かめるようにしましょう。

担任の先生に相談するときに、生徒指導の先生にも話を聞いてもらいたいといったことを伝えて、2人以上の先生に話を聞いてもらうのもおすすめです。

電話で相談しても良い

学校に電話で相談するのも、とても良い方法です。

学校のホームページに載っている電話番号にかけると、学校の事務室か職員室に繋がります。

自分のクラスと名前を伝えたあと、話したい先生の名前を言って、繋いでもらいましょう。

もし話したい先生が忙しくて出れなかった場合は、「いじめを受けたので、話を聞いてくれそうな先生に代わって欲しいです」ということを伝えましょう。教頭先生などちゃんとした先生に繋いでくれるはずです。

学校以外に相談したい場合

いじめが発生した場合は、基本的には学校の先生に伝えて、しっかりとした組織的対応によって解決してもらうのが最善の方法です。

しかし、どうしても学校以外に相談したい場合は、「24時間子供SOSダイヤル」に電話するのも一つの手です。

24時間子供SOSダイヤル

24時間子供SOSダイヤルでは、全国どこからでも、夜間・休日を含めて、いつでもいじめやその他のSOSを簡単に相談することができます。

「24時間子供SOSダイヤル」(文部科学省)
電話番号:0120-0-78310
(フリーダイヤル・無料)※フリーダイヤルのため、IP電話からは接続できません。

このダイヤルに電話をすれば、自分が住んでいる地域の教育委員会の相談機関に接続してくれます。

文部科学省という、教育に関する日本の行政機関が行っているダイヤルですので、信頼度もあります。

無料ですし、いじめ以外に何でも相談できるので、困ったことがあれば気軽にかけてみましょう。

チャットやLINEを使った相談サービス

最近では、チャットやLINEなどのSNSを使った相談サービスも増えてきています。

文字で相談できるため、口頭で説明するのが苦手でも相談しやすいメリットがあります。

住んでいる地域でどのような相談サービスがあるか、「〇〇県 いじめ相談」といったワードで一度検索してみても良いでしょう。

全国では、法務省が「LINEじんけん相談」というサービスを行っています。その他にも様々な「子供のSOSの相談窓口」があります。

犯罪クラスのいじめは警察に相談しよう

いじめにも、様々な種類のものがあります。

もし、ひどい暴力をされた場合(暴行罪・傷害罪)や、お金や物を取られた場合(窃盗罪・恐喝罪)、おどされた場合(脅迫罪)など、犯罪行為を受けた場合は、警察に相談しましょう。

電話番号は、緊急の相談であれば「110」番、緊急でない相談の場合は、最寄りの警察署への通報または「#9110」番に連絡することとなっています。
「ご意見、各種相談・情報提供等」警察庁ホームページより)

犯罪行為があれば、勇気を出して通報しよう!
親や先生にまず相談してから、警察に連絡しても大丈夫です。

まとめ

いじめ相談はどこにすべきか、というのは悩ましい問題です。

いじめは早期解決が重要なので、私としては、学校のいじめ対策組織に早めに伝えて、しっかりとした組織的対応の下で解決してもらうのが良いと思います。

しかし、どうしても学校に相談する勇気が出ないなど、人によって事情はそれぞれだと思います。

それでも必ず、力になってくれる大人はいますので、自分にできる方法で相談をしてみてください。

いじめはどんな理由があろうと、許されるものではありません。大人たちの力を借りて、加害者に反省をしてもらい、しっかりと解決ができることを祈っています。

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